スプリッティング法
投稿日時:2014-03-18 17:11:02
歯を失った人がインプラント治療を望んでも、あごの骨幅が少ないためにインプラントを埋め込むスペースを確保できずに治療を受けられない場合があります。そういった場合、GBR法で骨の幅を増やす必要があります。しかし、この治療は難易度が高く、骨幅が少ないと困難を極めるため、手術時間も伸びて患者への負担が増します。
インプラントの埋め込みは、最初にあごの骨に細いドリルで小さな穴をあけ、順次、用いるドリルを太いものにしていくことで、インプラントを埋め込む穴を確保します。このとき、太いドリルで骨を掘り出すのではなく、押し広げるような器具でインプラントを埋め込む穴を確保するのがスプリッティング法です。
この方法であれば、骨幅が狭い人でもインプラントを埋め込むスペースを確保することができます。骨を押し広げるということは、骨密度が上昇しますし、インプラントを埋め込んだ後も、インプラントを抑え込む力が生じるため、安定性を高めることができます。さらに、骨の削除量が少なくなるので、切開や出血、腫れや痛みなども少なく済みます。