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光機能化インプラント

投稿日時:2014-03-26 01:50:53

あごの骨に埋め込むインプラントは、時間が経つとともに表面に炭化水素が付着していき、骨と接着する能力が次第になくなってしまいます。この現象は、患者の骨に埋め込む前に発生します。患者に埋め込むインプラントは当然新品なのだから大丈夫なのでは?とも思いますが、この劣化現象は、未開封状態でも発生するうえに、製造後すぐのインプラントを歯科医院が入手するのは困難です。

そこで、光機能化という技術が開発されました。これは、患者の手術の直前に、インプラントに一定の波長をもつ光で短時間処理することで、骨との接着能力が回復するというもです。元の状態以上になることもあるようです。すると、例えばインプラントに水滴をおいたときに、劣化したものは水をはじいてしまうのに対し、光機能化を施したものは活性化して、水が全体に馴染んでいきます。つまり、活性のある表面が再生されたということです。

これによってどういう効果が期待できるかというと、インプラントを埋め込んでから人工歯を造るまでの期間を短縮することができます。また、あごの骨が弱い患者にも治療が可能になります。